あなたの人生で初めて出会い、
強く関わりを持った人は母親です。
幼い時の母親との関係性が、大人のあなたの生き方や
人間関係に
影響を及ぼしています。

幼い時のあなたは、母親の世話がなければ
生きてはいけませんでした。
母親が望むように、母親を失望させないようにすることが、
生き延びるために必要でした。

その時学んだ生き方は、生き延びるための条件として
生存本能と結びつき、捨てたり変えたりできない信念となって、
あなたの人生を左右しています。

そしてあなたは何より、命の始まりから繋がっている母親を
愛していたし、 愛されたかった。たぶん・・・。

ピュアな子供だったあなたは、生き延びるため、愛されるために
本当の感情や思いに蓋をして、心の奥に押し込めました。
そのままのあなたを愛してもらえない悲しみや怒りとともに。

それを “傷ついたインナーチャイルド” といいます。

あなたのインナーチャイルドは
あなたに見つけてもらうのを、ずっと待っています。

まずはインナーチャイルドを感じ、
インナーチャイルドと出会い、その存在を認め、
そして対話します。
さらに、あなたに合わせた心理療法で
段階的にインナーチャイルドを癒していくと、
自己理解や自己受容が高まり、
自分自身が愛おしく感じられるようになります。

今までずっと我慢してため込んでは大爆発していた感情は、
あなたの責任の範疇で、その場にふさわしい形で
表出できるようになります。
その結果、大切な人との関係や信用を壊すことなく、
居心地の良い関係性が保てるようになります。

過去に傷ついたことは、過去の経験として人生に刻み、
大人の今のあなたが望む人間関係や生き方を
「選ぶ自由」を手に入れることができるのです。

過去の記憶の中のことで、
誰が悪いのか、真実か真実でないかは問題ではありません。

仮に、大人のあなたが今の母親に謝ってもらったとしても
なんの解決にもなりません。

確かなことは、
あの時あなたは、自分を守るために本当の自分を隠して、
本当の自分は今も傷ついたまま、
ひとりぼっちでそこに放置されているということです。

そしてその傷は、ずっとジクジクと痛み続けているのです。